今回で5回目の最終プロテスト受験となったが、ゴルフの調子はこれまでで最も悪い。「シャンク病なんです。5回ほど練習ラウンドをしましたが、最高スコアは75。パープレーで回れたことがありませんでした」と倉敷優磨選手(29歳・青山ゴルフ練習場)。
インコースからスタートし、6ホール目の15番ホールでシャンクが飛び出し、ボギーが先行したが、16番ホールでバーディーが取れて落ち着いた。だが、いつ再び、どこでシャンク病が顔を出すか分からない不安は拭い切れない。
ハーフターンし、6番ホールでグリーンを狙う一打。開き直った。いつまでもビクビクしながらプレーしたくない。「シャンクが出たって構わない」。腹を決めて振り抜いたショットはピン筋に飛び、ピンそば30センチに止まった。会心のバーディー奪取だ。
「6番ホールでの一打で、吹っ切れました。アイアンショットが切れ出して7、9番ホールでもバーディーを取ることが出来ました。力が入っていたんでしょうね。ボールとの距離が近くなり過ぎ、アドレスも上体が沈み込み過ぎていたと思います。それを修正し、悪い癖が出ないようにあと3日、頑張ります」。
20代最後の最終プロテスト。「ドローヒッターなのでコースとの相性はいいですし、今回でケリを着け(合格し)たいですね」と言って、倉敷選手は明日のために練習場へ向かった。