4アンダー68でホールアウトした高島康彰(53)は、すぐにプロ野球の投手がするようなアイシングで左肩をがっちり固めた。
「実は12月に左肩の腱が切れてつなぐ手術をしたんです。2月半ばに退院して安静にしていたらよくなって、7,8月に9連戦にやったらまたちぎれそうになってしまって」という。大会前々日に練習ラウンドをしたところ腕が上がらなくなった。「アイシングをしないと水が溜まってしまう」と、大会前日の5日は宿舎で一日中アイシング。初日朝の練習で出場の可否を決めた状態だった。
「おかげで球が飛ばなくなってしまいまして」と、無理しなくなったのが「いい方へ行ってくれた」と振り返る。インスタートで16番までパーでしのいだ後からだった。17番で3メートルを入れて初バーディー、18番ではOKについた。折り返して3番までバーディーを重ねて、5連続バーディー。思わぬ?
スコアの好調さに「調子に乗ってしまった」というのが8番。「球が飛ばなくなったのを忘れて」と、けが以前と同じクラブ選択をしてしまい、第2打は手前にショートしてボギーをたたいた。それでも68で5位につける好発進になった。
「明日もこんな状態ですから、ごまかしながらやっていくしかありません。ボギーを少なくするゴルフをします」といいながらも、やはりスコアは薬なのか、顔は自然とほころんでいた。