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男子個人は関西チームの岩田大河(大阪学院大高2年)と、中国チームの久常涼(津山東中2年)が2人の優勝

2016年08月23日
iwata

( プレーオフ1ホール目のバーディパットをカップにけられ、惜しくもバーディパットをはずす岩田)

男子個人は関西チームの岩田大河(大阪学院大高2年)と、中国チームの久常涼(津山東中2年)が通算5アンダー101で並んでプレーオフに突入した。2ホール目の18番の第2打でともに8メートルほどに乗せた後、雷雲が近づいてきたため中断。そのまま2人の優勝となった。

 岩田は団体と個人の2冠。第1ラウンドを1アンダー70で終えて、最終ラウンドに向かう際は「ショットはよかったので後はパットが入れば何とかなると思っていた。あまり気にせずあかんかったら仕方ないと思って出ました。手が動いていなかったので、ボールの近くに立つように変えてみた」という10番パー5(534ヤード)でいきなりOKにつけてバーディー。12、13、15、16番で3メートル前後をすべて沈めるなど5バーディー、1ボギーの31で回り、一気に首位でホールアウトした。

tunehisa

(プレーオフ1ホール目で2ndショットを打つ久常)

 久常は第1ラウンドを3アンダーで終えた。「ショートアイアンの調子がよかった」といい、最終ラウンドは10番で第2打をグリーンオーバーしたが、1・5メートルに寄せてバーディーを奪うなど3バーディー、1ボギーの34で回って岩田に追いついた。

プレーオフ1ホール目の10番では先に久常が8メートルのバーディーを決められず。ピン下4メートルにつけていた岩田は「入ったと思ったんですけど」と振り返るようにカップ寸前で左に切れてカップにけられた。「負けたと思った」という久常は、続く18番で会心のティーショット。ともに280ヤードに飛距離を誇るが、岩田をオーバードライブした。このころから遠く鳴っていた雷鳴が近づいてくる気配に。第2打をともにグリーンした時点で雷の音も大きくなり、中断のホーンが鳴らされた。回復の見込みがないため、そのまま中止となり、2人で優勝を分けあった。

「残念ですけど、団体が取れてうれしい。最近優勝もなかったのでよかった。今回はチーム戦メーンで回った。(個人戦は)その責任感が出たのがよかったのかもしれないです」と岩田は笑顔を見せた。久常は「(中止になって)よかったのか、悪かったのかわかりませんけど、優勝はうれしいです。団体も勝ちたかった。第1ラウンドで差が開いたので、とにかくバーディーをとりにいった」と、ともに団体戦に気持ちが向いていたことが個人のスコアにつながったようだ。