高橋秀樹(47歳・A級)が、8バーディ、2ボギーという内容で66をマーク、6アンダーで首位と好スタートを切った。スタートホール(10番、パー5)では1.5メートルを沈めてバーディ。続く11番、13番では、チップインバーディと読みと勘が冴え渡った。16番から難易度の高いホールが続くのだが、プレッシャーからなのか、ティーショットが左に流れ、ラフからのアプローチがうまくいかずにボギー。しかし、18番は、カラーから10メートルの距離のバーディパットを沈めて、前半を2アンダーとした。後半に入ると、2番から圧巻の4連続バーディを決めて、首位に立った。
「練習ラウンドでも、グリーンが難しかったので、あまり期待はしていなかったのですが、今日は、キャディさんのラインの読みがすべて当たっていたこともあり、気分のいいプレーができ、スコアにつながりました。プレッシャーもなかったことも、よかったです」と振り返る。加えて、アプローチショットが冴えて、パットもよく決まった。「3パットしないように」と決めた目標も達成し、初日は24パットで、満足のいく内容とだった。「最終日は、程よい緊張感の中で、気負わず、楽しく、自分のゴルフをするだけです」と、高橋は笑顔を見せた。
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今朝は雨が降りしきる中でのスタートだった[/caption]
高橋は、ティーチングプロ会員になってから18年目を迎える。ティーチング選手権の第1回大会から参加をしており、タイトルをつかみたいという思いが強い。一年に一度のこの大会で勝つことを目標にして、技術の研鑽に励んでいるといっても過言ではない。
「第1回目の大会から出場していて、2年前の大会の2位が最高順位です。あとひとつ、いい順位をとりたいという思いは、年々強くなっています」と、高橋は話す。
普段は、レッスン活動にまい進する日々が続いている。仙台にある杜の都ゴルフサロン仙台練習場で、週4回の練習場レッスンを行い、ラウンドレッスンも、杜の都ゴルフ倶楽部で定期的に行っている。ジュニアレッスンも活発で、小学生、中学生、高校生の生徒たちが、最近は地元東北で活躍も見せてくれている。高橋にとって、今年は独立してから10年目という節目を迎える。今年は、目標の「優勝」というタイトルを、手にしたいところだ。