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日本プロ

〔2R〕アルバトロスの武藤は、2位に6打差をつける独走態勢へ

2016年07月08日
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武藤俊憲(38)がアルバトロスを達成して、通算13アンダーで首位をキープした。

インスタートで折り返して8番(525ヤード)、フェアウエーから残り255ヤード。「フォローだったので、エッジまで239ヤードを打つユーティリティーで普通に打った。左から攻めるつもりがちょっと右に出てピンにまっすぐ飛んでいったんで、奥に外れるかなと思った」という1打。2バウンドしてから転がり、ピンに当たって真上に跳ねてそのままカップに入ったという。「自分もマウンドの向こうで見えなかったんですけど、テレビが録画していたのを見せてもらいました。ギャラリーも大騒ぎしてくれた」と、少し顔を紅潮させて話した。使ったユーティリティーは、3年前に「1回打ってバッグに入れた。アマチュア普及版なので球が上がる。一目ぼれです。普通はバッグに入れるには調整してからなんですが」と、ずっと使い続けている自慢の「武器」でもある。

 アルバトロスは試合で2度目、プライベートで1回達成しているという。「試合に出るようになる前に箱根で1人で回って出した」というから、証人はなし。試合の方は石川・朱鷺の台CCで行われたISPSハンダグローバルカップ3日目(6月25日)に16番(511ヤード)で5番アイアンを使って達成している。「こんなに近く、1カ月もたたないで2度目が出るとは、びっくりです」と周りもそうだが、本人も驚く快挙。この1打で一気に2位に6打差をつける独走態勢に入った。

ホールアウト後、倉本会長から祝福された武藤

初日8アンダーのビッグスコアを出した。この日は午後からのスタートで風が吹いている。それでもインを33で折り返した。「風が強くなってきて、2、3、4番をバタバタしてしまった」と、3,4番でボギーをたたき、追走してきた宋永漢に3打差に迫られた。「6番で自分の思いとおりのショットが打てた。パットも入りかけた。もう大丈夫と思った」と、7番で伏線となるバーディー。そして、アルバトロスにつながった。


 倉本PGA会長が予想した優勝スコア「10~15アンダー」の中に2日間で入った。「大たたきもするんで、安心できる残り2日間ではないと思います。でも、このゴルフがあと2日できたら、誰もかなわないでしょうね」と、自身にも初の日本タイトルが見えてきている。