大会3日間、アンダーパーで回った外国人選手が2人いる。68・69・68と8アンダー2位タイ。安定したプレーでシニアルーキーイヤーの最終戦を終えたのが、スティーブン・コンラン(50)。「シーズンを無事に、そしていい成績で終えることができて、安心しました」と、ほっと胸をなでおろした様子。
今年は13試合に参加し、トップ10入りは6回。コンランは「(優勝の)チャンスが何回もあったけれど、(前の日に)心配しすぎて、スコアメイクにつなげられなかったですね。リラックスできるメンタルコントロールが必要だったと、今は反省しています」と、今年を振り返った。シーズンオフの過ごし方は?「オーストラリアに帰って、家族とゆっくり過ごすことと、オーストラリアのシニアツアーに参加してきます。大会の規模は、日本に比べて小さいのですが、試合勘をキープできればいいですね」と話した。レギュラーツアーを含め、日本で20年活躍を続けるコンランは、念願のシニアツアーシード権に、笑顔をみせた。
同じくオーストラリア出身のピーター・ファウラー(57)も、最終日こそ、スコアを伸ばせなかったが、71・68・70=209の7アンダー4位。全体としては「満足したプレーができたよ」と感想を話してくれた。
コース設計家井上誠一が手がけた最初の作品であるいぶすきゴルフクラブ開聞コースは、地形の作り出した大きな高低差に加え、チャンピオンシップコースを誇る高い難易度を持ち合わせる。その高低差は、ファウラーの両ひざに、大きな負担をかけていた。「毎日、坂がね、大変だったよ(笑)。ただ、シーズン最後のゲームをいい形で終えられたからよかったね」と話し、ファウラーは「来シーズンも日本に来るのが楽しみです」と最後は笑顔になった。