中嶋常幸(62)が久しぶりに笑顔のラウンド…と思いきや、第一声は「体調最悪!」だった。5アンダー67で3位発進して報道陣に囲まれた。「右股関節、左ひざ、背中のどこかが痛くなる。ローテーションできたらまだいいんだけど、日によって痛いところが違う」と、体の方が気になる。「もうだめだね、ホントに。さすがに弱気しか出てこない」と、沈みがち。
5バーディー、ボギーなしのラウンド。「え?何があったんだっけ? 覚えてない…」。4番のバーディーは「遠いパットだった…」5番のバーディーは「遠いのが入った…。全然覚えてないよ」。それでも7番ではピンに当たってOKにつき、8番パー5は「3打目で1メートルにつけた」とだんだん記憶が戻って来た。それだけ集中していたのだろう。
アンカリング禁止で長尺から普通のサイズのパターにしたが「体から離せばいいだけだった。短尺にしてだめだった、おれの4年間は何だったんだ。長尺はいいね」と、変えたのも功を奏した様子。それでも「期待しないでよ。自分で期待できないんだから」と、威勢のいい言葉で締めなかった。