田村尚之(52)が自身初の6連続バーディーなど、14番までに9バーディーを奪い、通算15アンダーとしてピーター・ファウラー(57)と並走した。悔やんだ場面は15番パー5。第2打地点で「排水溝のそばでくぼんでいたところにあったんですけど、勝負と思って5番ウッドで打ったらチョロみたいになってしまった」と痛恨のボギー。ファウラーをとらえることができなかった。それでも通算14アンダーで2位に飛び込んで、賞金500万円を加算し、今季賞金を3405万円余でランク4位を守り、5位真板潔に700万円以上の差を広げた。
「2位は難しいけど、4位になれば来年海外メジャー(全米プロシニア)にも行ける」と、昨年は賞金ランク5位で逃しただけに、最終戦に向けてモチベーションは上がる。富士フイルムでマークセンを逆転してプロ初優勝した時と同様に、肋軟骨骨折の影響は長引いており、この大会もコルセットで固めての出場だった。
「アマ時代に年4試合ぐらいに調子のピークにもっていくという感覚が抜けずにシニアでやって、自滅もあったし2位もたくさんあった。100%の状態じゃなくても1つ勝てたことで、昨年広島シニアで倉本さんに逆転負けした時、『まだ青いよ。一皮むければ勝てる』と言われた意味がなんとなーく分かってきたように思う」と、気持ちの成長をこの日のゴルフの中に見つけたようだった。