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シニアツアー

<福岡シニア・1R>ドライバーを封印した清家がつかんだ最終組前の順位

2016年11月09日

インスタートの10番ホールから4連続バーディーと好発進をしたのが清家和夫。今季はシニアツアー3戦に出場して、賞金ランキング76位。同30位以内に入らなれれば賞金シードを手にできない。

「この試合を含めてシニアツアー残り3戦、すべて推薦枠で出場できることになったので、気合を入れて練習して来ました」

 開催地の福岡県に大会1週間前から移動し調整を行って来た。開催コースの福岡カンツリー倶楽部 和白コースは2回ほど練習ラウンドしている。「田中秀道と練習ラウンドし、様々なアドバイスをもらいました。スイングを見てもらえるたのは助かりましたね。この試合に関しては『ドライバーは極力使わないように』という忠告をもらっていたのです」

 スタートホールではOKパットの距離にピタリとつけ、11番パー5ホールではツーオンでのバーディー奪取、圧巻は12番パー3ホールだ。あわやホールインワンのショットでタップイン・バーディー。その勢いに乗って13番ホールでもバーディーパットが決まった。「12番ホールではボールがカップの縁をクルリと回ったとギャラリーから聞きました。ショットの調子が出だしは本当に切れ切れでした」。

 ロフト18度のアイアン形状のユーティリティー2番をティーショットに多用し、確実にフェアウエイを捕らえ続けた。ドライバーを手にしたホールは3ホール。緩急あるマネジメントで4バーディー・2ボギー。2アンダー5位タイの位置につけ、最終日は最終組の一組前でスタートする。首位とは3打差。「優勝争いのど真ん中でのプレーではないから、気楽に回れそうです。少しでも上位に食い込んで、賞金ランキング50位以内に入れれば嬉しいですね。最終予選会(ファイナルQT)に出場できますから」と清家。

優勝を意識しない、無欲のプレーが奏功するに違いない。「田中秀道に朗報を届けたいだけ」だと清家は言い切った。