コースとの相性がいい清水洋一(53)が終盤のチャージで通算5アンダーとし、3打差3位につけた。「1番で取った後、なかなかチャンスがなかったんです。アイアンの距離感、方向性が悪くて。全体的にスコアが伸びていない感じだったんで、ボギーを打たないようにしました」と、振り返る。終盤、まず15番で125ヤードの第2打を9番アイアンで1・5メートルにつけて2つ目のバーディー。17番では左5メートルの「すごいスライスラインで、寄せればと思ったのが入った」と派手なガッツポーズ。最終18番では右10メートルに2オンして、上り4ホール3バーディーで一気に浮上した。
途中のボードでは首位マークセンが9アンダーに伸ばしていて「また一人旅になっちゃうんだなと思った。何とか加瀬さんに追いつきたいと思った」という。上がって来たときにはマークセンが7アンダーだった。「あんなこと(16番トリプルボギー)をやってもまだ首位にいる。やっぱりずば抜けているのかな」と正直な感想。
最終日最終組は一昨年コマツオープン以来。「その時は優勝したジェットさん(尾崎健夫)と回って『お前に優勝の仕方を教えてやる』って言われたんです」という。それを生かすチャンス?「加瀬さんに頑張ってもらいます」。ではなくて、自分が勝つには?「60台、できれば5、6アンダー。ここではチャレンジの試合とかで66は出したことがある。接戦にできれば」と、初優勝を思い描いている。