青木功（74）は6オーバー78、通算10オーバーでホールアウトし「ステディだなあ。昨日38、38、今日39、39」と笑わせた。
「パー５のやり方がよくない。１番、14番（ボギー）だよな。入れたらパーというんじゃだめ。外してパーにならなきゃな」と振り返る。スタートの1番パー５でフェアウエーからの第3打が少しショートして手前のラフへ。アプローチも２・５メートルショートして、ボギーにした。スタートのつまずきが尾を引く。５番ではグリーンオーバーして4メートルのパーパットを外し、6番パー３ではバンカーからホームランのダブルボギーと、流れを作れない。「１つバーディーを取れたらなあ」と迎えた9番。第2打でピン右２メートル強につけて、この日初バーディー。スタート前で見に来ていた三好隆が「さすがやなあ」と感心。青木は「30台で収まったよ」とにこやかな表情になった。後半は13番パー３でピン上２メートルのバーディーを入れて見せ場を作ったが、４ボギーで終えた。
快晴だったが、北北西の冷たい風が時折強く吹く。「寒いし、体が硬直したままでうまくタイミングが取れなかったな。１割以上は飛距離が落ちるよ、こう寒いと。150ヤードが170ヤードになる。こういう時期のゴルフを忘れちゃったんだな。気持ちは行くんだけど体が行かない」。今季2試合目、4ラウンド目の実戦では、さすがのキャリアでも対応しきれないところがあるらしい。
「いっぱい汗かいてゴルフやれた。半分は冷や汗だったけどな」と、思ったようなスコアではないが、気分は良さそうだ。
「明日もゴルフ場にいられること自体がいいよ。ゴルフをやれることがね」。最終日は期待できそう？「昨日４つ、今日2つだから、明日はバーディー３つだな。で、スコアはどうなるかわかなないけど、３つ、取る」。最終日は、試合では今季最後になるゴルフを、青木は楽しみ、ギャラリーも楽しめそうだ。