スタートホールのアウト1番ホールで1メートルのバーディーパットを沈めた。昨夜グリーンに散水したことで前日のプロアマ大会時よりもグリーンが少し軟らかくなっていた。
「(散水によって)自分のイメージ、タッチとグリーンのスピード、ボールの転がりがちょうど合致した感じです。僕にとっては、とても有難いグリーンコンデションでした」
大会初日、6バーディー・1ボギー67をマークし、2位タイでフィニッシュした渡辺司はご機嫌な笑顔で舌も滑らかだ。
8番ホールから11番ホールまで4連続バーディーを奪取し、往年の爆発力を発揮したようにも思えるが、「カップに寄せようと思ったロングパットがたまたま入って、運が良かっただけです」と渡辺は解説した。
9番、11番ホールで10メートル強のバーディーパットが決まれば、確かにラッキーな面も否めないのかも知れない。
「外せばボギーという2メートルのパーパットが入ってくれていたし、逆に短いバーディーパットを外したりもしました。総体的にパットが良かったお蔭のスコアですね。
自分が思ったようなゴルフを組み立てられての結果ですから、今夜は寝る前に、世界中の神様に祈りますよ」とおどけてみせた。
日本シニアオープン4位タイ、日本プロシニア選手権7位タイ。ここ2試合連続でベストテン入りを果たしているだけに、ゴルフの調子は決して悪くはない。
「テレビ中継もあるし、最大の、精一杯のプレーをして、人よりも一打少ない成績なら最高です」と最後はニタリと笑って見せた。アサヒ緑健カップTVQシニア以来のシニア通算10勝目に挑む。