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シニアツアー

<News・FR>タイのP・マークセンが3日間首位の完全V !大会レコードの通算17アンダーで2勝目達成

2016年09月10日

 大会3日間、首位の座を守り通したタイのプラヤド・マークセンが完全優勝を決めた。 第1ラウンドで65をマークし、単独首位に立ったマークセンは第2、第3ラウンドも67の好スコアで回り、通算17アンダーの大会レコードで今季2勝目に自ら花を添えた。

 第1、第2ラウンドはノーボギーのゴルフを展開したマークセンだったが、第3ラウンドの9番ホールでボギーを叩き、連続ノーボギープレーに終止符を打ってしまった。しかし、猛追する選手はついに現れず、高松厚に2打差に迫られたのが唯一のピンチといえばピンチだった。「今週は決してゴルフの調子が良かったわけではありません。15週連続で試合に出場しているので疲れが溜まっていたからです」

 疲労困憊と言いながらも大会3日間でのバーディー奪取数は19。前日は「いくつも惜しいパットを外してしまった」とさえ愚痴っていたほどなのだ。

 今大会ではドライビングディスタンス賞が設けられたホールで296ヤードも飛ばして、飛ばし屋№1の称号も得たほど、持ち前の飛距離と切れのあるアイアンショットでバーディーを量産し続けた。

シニアルーキーのマークセンは、シニア賞金ランキング1位の座を目指している。10月末時点で1位ならば、米国PGAチャンピオンズツアーの来季出場優先テストの最終予選会に直接挑戦できるからだ。崎山武志も同じ目標を公言しているだけに、二人のデッドヒートはまだまだ続く。今大会終了時点で崎山が同ランク1位、マークセンは同ランク2位。その差は約185万円と肉薄した。

 マークセンには4人の子供がいる。長男は21歳でプロゴルファー、次男は18歳、長女は11歳、三男は5カ月。「長男、次男には毎日電話を掛けて会話を交わしています。昨日は『お父さん、頑張って優勝して』と言われ、勝ちたい気持ちが一段と強まりました」

 紫色を基調にしたウエアとパンツを身にまとって最終日のスタートティーに立った。先週の試合でシニアツアー記録の1ラウンド「60」を樹立した時と変わらぬカラーコーディネート。勝負服かと尋ねると「契約先スポンサーのコーポレートカラーです」としか答えなかった。実は、勝負服であることを認めると「ツキが逃げるから」というのが真相なのだ。それほどまでに、マークセンは勝ちにこだわっている。

 次週は日本シニアオープン選手権競技。賞金総額8000万円、優勝賞金1600万円。一気に賞金ランキング1位の座をメジャータイトルととも奪取する青写真が出来上がっているに違いない。

 なお、5打差の通算12アンダー・2位タイには呂文徳、高見和宏が、さらに1打差の通算11アンダー・4位タイには金鐘徳、フランキー・ミノザ、高松厚が入った。シニア賞金ランキング1位の崎山武志は通算10アンダー・7位、室田淳は通算7アンダー・13位タイに終わった。