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シニアツアー

<コマツオープン・2R>「羽川さんと一緒に回りたい」高松の願望を叶えた好スコア66

2016年09月09日

 7バーディー・1ボギーの66をマークした高松厚は、首位とは3打差の通算9アンダー・3位タイでフィニッシュ。最終日は最終組で優勝を争う順位に着けた。

「ナイスラウンド!」と自身でそう評し、こう続けた。

「広島シニア最終日から良いゴルフが続いているんです。何も変えていないけれどスコアが違う。強いて挙げるなら、ボギーのピンチを迎えても平常心でプレーできている点が以前とは異なる点かな。パットが良い感じで打てているので、(たとえボギーでも)どこかで取り戻せるだろうと思えるんです。気持ちの持ち方が変わったというのが正しいかも知れませんね」

 栃木県在住で、同県人の崎山武志や、キングオブシニアの室田淳と練習ラウンドをしたり、一緒に食事をしたりしている。崎山と室田は昨年同様にシニア賞金王を争っている。そんな二人から「何か」を盗み、学ぼうという思いがあっての高松の行動だ。

「二人の会話を参考にしているのは事実です。一緒にいると意外と普通のことをしているんだなと気付かされました。たとえば室田さんはコースメモには特別なことは何も書いていない。僕もメモを書き入れないタイプなので、勝手に『これでいいんだ』と納得したり、安心したりしている--結構つまらないことを吸収しているんですよ(笑)」

 練習場でボールを打ったり、ラウンドして思うようなショットが打てなかったりすると不安がよぎる。だが、自分が感じているほど、他人からは決して悪いショットを打っていないのだと客観視できるようになった。自分のゴルフを俯瞰できる目を持てるようになっていた。自分のゴルフスタイルを再認識し、確信を持てるようにもなって来た。「明日の最終日は羽川(豊)さんと同組だと回りやすいんだけどな」と高松は呟いた。

 広島シニア最終日、羽川と同組でラウンドした高松は10バーディーを奪取した。その要因を「羽川さんはパットの際、サッと構えてポンと打っていた。それを目の当たりにしているうちに自分も同じように構えたらすぐ打つようにしたらバーディーを10個も取れたんです」

 高松のパットの好調さは、その羽川式「サッと構えてポンと打つ」を継続しているからなのだ。パットの生きたお手本「羽川」と一緒に最終組で回れる偶然。それは高松がシニア初優勝を飾るための必然ならば、最高の最終日となる。