台風13号は8日午前3時に温帯低気圧に変わったが、その余波が開催コースの小松カントリークラブを襲った。第1ラウンドは鉛色の雲が覆う中、アウト・インコースともに午前8時30分、各1組目がティーオフ。競技は午前9時18分、雷雲接近によって一時プレー中断となり、午後12時25分に再開された。
強い風と吹き付ける雨という悪コンディションの中、競技再開後から好スコアをマークしたのは、1番ホールからスタートしたタイのプラヤド・マークセン。「前半5ホールまでは風が強かったが、6番ホールでバーディーをとってから流れに乗れた。7番は15ヤードをチップインしてバーディー。今日はドライバーショットがずっと良かった」と振り返る。
好調さはハーフターン後も続き、11、13、14、18番ホールでもバーディー奪取し、7バーディー・ノーボギーの65で首位に立った。
今季からシニア入りし、初めてラウンドするコースが多く、戸惑うことが少なくない。それでも先週のアルファクラブCUPシニア第2ラウンドでは「60」のシニアツアー1ラウンド最少スコアをマークさせている。しかし、2勝目を逸した。
「最終日は自分に期待しすぎて、距離が合わず、ミスしてしまった。今週はフェアウェイもグリーンも自分に合っているコースだと思うので、2勝目を狙って頑張りたい」とマークセンはリベンジを誓っていた。
マークセンと同組でラウンドした高見和宏も奮起し、6バーディー・ノーボギーの66・2位の好発進。「120点の最高のゴルフ。首位でないのは悔しい」。そう口にした高見は明日、最終組でマークセンとラウンドする。二人の激闘は再び好スコアのマークに結びつくかに注目したい。
首位と3打差の4アンダー・3位タイにはシニア初優勝を目指す米山剛、清水洋一のほか金鐘徳、フランキー・ミノザが着けている。
シニア賞金王タイトル奪取を狙う昨年大会覇者の崎山武志は2アンダー・70の11位タイ、キングオブシニア室田淳は1アンダー・71の16位タイ。コマツオープンがシニアデビュー戦となった白潟英純も1アンダー・16位タイ、同じくシニア1戦目の柳沢伸祐は3アンダー・7位タイ、倉本泰信は9オーバー・81位タイ発進となった。