最終ホールで7メートルのバーディーパットをねじ込んで、この日8バーディーを量産した渡辺司。3パットの1ボギーがあったものの、64のベストスコアをマークして渡辺が単独首位の座を射止めた。
「神様が哀れんでくれたから」と謙遜する渡辺を1打差の6アンダー2位タイで追うのは川瀬順次と水巻善典。川瀬は「アイアンショットが良く、パットが入ってくれました。(先週の)ファンケルクラシックではカップ手前で切れたり、ショートしたりしてばかりだったので、今週は強めに打ってパットラインを直線的に設定したのが良かったみたいです」と好スコアの要因を話した。
さらに首位と2打差の5アンダー・4位には東聡、冨永浩、真板潔、台湾の汪徳昌、高校生ゴルファーの吉田好輝が並走。ファンケルクラシックで2連覇を達成した室田淳は地元出身の田村尚之ともに3アンダー・15位タイ、前年大会覇者の倉本昌弘はイーブンパー・47位タイのスタートとなった。
昨年大会では田村が第1ラウンドで62をマークし、第2ラウンドでは三好隆が63のビッグスコアをマークして大会を盛り上げた。今大会でも猛チャージでトーナメントリーダーを脅かす選手が出現するのは必至。最終ホールまでアグレッシブなプレーと歓喜のバーディー奪取シーンが見られるはずだ。高校生ゴルファーたちのフレッシュなプレーにも注目したい。