「昨日、今日とずっと緊張していました。男子プロの試合に出ることは初めてですし、大会を楽しみにしていた反面、プレーで迷惑かけないように、大丈夫かなぁと心配だったんです」。アマチュアとして参加している広島国際学院高等学校在学中の小西瑞穂選手。この日は倉本昌弘、湯原信光と同組でプレーした。出場している女子のアマチュア6名の中では、2オーバー59位タイと健闘をみせた。「2番ホールで、2メートルのパーパットを沈めてから、緊張していた気持ちも落ち着いてきました。それでも、私は打順が3番目でしたし、飛距離もプロたちとは30ヤードは離されてしまうので、すぐに(次の)打順が回ってきてしまって。今日は良く走りました(笑)。倉本プロも湯原プロも、プレーのペースがとても早く、いい流れでした」と、初日を振り返る。
小西選手は、普段6000ヤードのコースでプレーすることが多いのだが、今回はいつもより700ヤードも長いセッティング。西条コースの攻め方を知っていたつもりでも、これだけコースが長いと、なかなかスコアメイクにつながらない。「調子も良くはなかったのですが、とにかく寄せてワンパットというプレーでしのぎました。いいゴルフだったと思います。アプローチで2メートル以内につけられたので、パーセーブができました」と、安堵した。後半9ホールは、ボギーフリーで11パットと健闘をみせた。
プロと過ごした初日は、たくさんの収穫があったようだ。「難しい状況でも、とにかく毅然とした態度で、堂々と自分のプレーをする姿が印象的でした。感情にも波を立てていなかったと思います。それはプロゴルファーが作り出す、緊張感ある雰囲気になるのかもしれませんね」と、小西選手は印象を語った。プレーでも「長い距離の残ったパッティングでも、いつものルーティーンで冷静に狙っていく姿勢と集中力は、さすがプロのゴルフだと思います」と、感心していた。
小西選手のキラキラした探究心は、最終ラウンドで同組の、三好隆、中村通というベテランプロとのプレーを通じて、ますます強くなっていくだろう。