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シニアツアー

<広島シニア・1R>@吉田は自己ベスト更新でつかんだ、優勝も狙える4位タイ発進

2016年08月25日

 スポーツ振興をコンセプトに計12人の高校生ゴルファーが出場している。シニアプロ二人とアマチュアゴルファー1人という組み合わせでアウト・インコースそれぞれ午前9時から6組がティーオフ。アウトコース・スタートの12組目は水巻善典と奥田靖己、広島国際学院高等学校2年生の吉田好輝選手、16歳の組み合わせ。

 広島市出身、同在住で小学校3年生から父親とゴルフ練習場へ通いだし、本格的にゴルフを始めたという吉田選手は「小学5年生くらいの時には月イチゴルファーの父に勝つようになりました」という。身長163センチ、体重58キロと小柄ながらドライバーの平均飛距離は260ヤード。ショートアイアンが得意クラブで、中学3年生の時には同大会の開催コースでもある広島カンツリー倶楽部西条コースで行われた中国ジュニア大会で優勝した戦績を持つ。

 4番パー3ホールでOKパットの距離にティーショットを着け、バーディーが先行。1アンダーでハーフターンし、10番、16番ホールでも3メートル未満のバーディーパットを沈めて3アンダーにまでスコアを伸ばした。

「ベストスコアは?と尋ねたら67だという返答に驚きました。思わず63くらいじゃないの?って聞き返したくらい、ゴルフが本当にうまかったですよ」とは同組の奥田靖己。「ワンピンほどのバーディーパットを5、6回は外していましたし、パーオンショットは僕と水巻さんの内側に着けていましたからね。プレーが早く、思い切りがいい。ピュアなゴルフ、素直なボールを打っていましたよ」と、奥田は褒め称えた。

「誰からも応援される選手になりたいです。4年後の東京五輪ゴルフで、日本人選手として上位で活躍できる選手を目指しています」と吉田選手。一緒に回ったシニアプロ二人に励まされ、応援されながら17、18番ホールでもバーディーパットをねじ込み、5バーディー・ノーボギー66でフィニッシュ。自己ベストスコアを1打更新し、並み居るシニアプロに混ざって4位タイと優勝をも狙える好位置につけた。

「試合でベストスコア更新ができ、本当に嬉しいです。プロはフェアウエイ以外からでもしっかりパーオンさせ、チャンスにつなげるショットがとても勉強になりました」と素直な感想を口にした。

 上り3ホールで3連続バーディー奪取した吉田選手は、自己ベスト更新を生かす成績を目指し、明日の最終日を迎える。思い切りの良さが新たな歴史を刻むかも知れない。