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シニアツアー

〈FANCL CLASSIC 1R〉聖地で学んだゴルフの神髄「無心スイング」でギャラリーに感動を与える!?

2016年08月19日

「シニアになったらファンケルって言われていますよね。歴史と伝統があり、ギャラリーは延べ2万人以上を超えるビッグトーナメント。大会の盛り上げに僕も一役買えれば最高ですよ」。

 6バーディー・1ボギー67のスコアをマークした奥田靖己が、首位タイのスタートを切った。

 元祖キングオブシニアこと室田淳から、かつて「55歳を過ぎたらガクッと来るぞ!とアドバイスを受けていたのですが、まさしくその通りで、シンドかった。でも、大勢のお客さんがせっかく来ているのだから、しっかりプレーしようと自分を奮い立たせたら、ショットが思いのほか良かった。大先輩たちもが頑張っているのですから、負けてはいられません。毎日リオ五輪をテレビ観戦し、感動しています。感動は(意図的に)作れるものではありませんよね」と奥田。

 今年7月もまた、全英シニアオープンに挑んだ。7年連続の挑戦。今年は本戦出場権がなく、マンデーからの挑戦となり、予選通過の1オーバーに1打及ばず、2オーバーでフィニッシュ。それでもプレーオフに残れたが、7選手中1選手にしか本戦切符が得られない「狭き門」を潜り抜けることはできなかった。 「ショートパットがあまりにも入りませんでした。今回も勉強になりましたし、得るものがたくさんあった」と奥田。

 ゴルフの聖地で学んだ新たな境地。「無心で振ることの大切さを改めて思い知らされました。優勝した時を思い起こせば、確かに無心でスイングしていた。だから、今日は無心でクラブを振り続けたのです」。無心のスイングが無欲の勝利を導くのか。その答えは残り36ホール後に待ち受けている。ギャラリーを感動させる優勝は、無心と無欲によって達成させられるのかも知れない。