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シニアツアー

〈FR〉「初優勝に最も近い選手」シニアルーキーのマークセンが4打差逆転でV

2016年07月31日

初優勝に向け、2位に3打差をつけて最終日を迎えた鈴木亨。目下、賞金ランキング1位の崎山武志、4年ぶりのシニア3勝目を目指す高見和宏との最終組。その2組前でスタートしたプラヤド・マークセンも4打差の4位タイと逆転可能な順位だった。

「初優勝に最も近い選手」の冠を着けたマークセン。注目を集めたシニアデビュー戦KYOURAKUシニアで2位タイ、最終日に首位発進したスターツシニアでは崎山に逆転優勝を許して6位に終わっていた。

 シニア3戦目にようやく実力を発揮した。1番ホールでバーディー発進し、3、4番ホールで連続バーディーを奪取。7番ホールでも確実にバーディーパットを沈め、フロントナインでスコアを4つ伸ばし、勝負のサンデーバックナインを迎えた。

 10番529ヤード・パー5では2打目の残り238ヤードを5番ウッドで放ち、グリーンを捕え、6メートルほどのイーグルパットをねじ込む。その後も12、14番ホールでバーディー奪取し、最終ホールではピン1メートルにピタリと着けるファインショットで通算13アンダーにスコアを伸ばしてフィニッシュ。後続組にプレッシャーを掛けた。

 鈴木はバックナインでスコアを落として首位の座を明け渡し、代わってマークセンを追ったのが真板潔。16番ホールでバーディーを奪い、2打差の通算11アンダーまでスコアを伸ばしたが、上がり2ホールはパーに終わり、プレーオフに持ち込むことはできなかった。

 マークセンは今後シニアツアー11試合、JGTOツアーには16試合のほか、タイのローカルツアーにも参戦予定。「僕にはオープンウイークはありません。ゴルフが1番大切、家族が2番」と言い切る。「レギュラーツアーに比べたら、シニアツアーはイージーにゲームを運べる。今年はアメリカのシニアツアーのファイナルQTに出場するのが目標。そのためにも日本のシニアで(賞金ランク)1位DSC_3838になりたい。シニアツアーで勝つ確率は90%だね」とマークセン。

 残り10%は、シニアルーキーの鈴木亨や崎山武志、室田淳、井戸木鴻樹ら実力者がいるからだという。酒は飲まず、タバコは吸わず、パーティー出席は極力避け、夜8時に就寝し、朝4時に起床。毎朝毎晩のお風呂が楽しみ。趣味は温泉というマークセンは、湯船に浸かりながら優勝の余韻に浸ることなく、タイへと帰国した。自国で2試合戦った後、ファンケルクラシック出場のために来日する。アルコールは口にしないマークセンは、勝利の美酒だけはきっと大好物ーー。

「ライバル」と断言する崎山を8月からのシニア5連戦で逆転!を目論んでいる。