最終日最終組のスタート時間は午前10時30分。その1時間50分も早く、第5組午前8時40分でスタートした秋葉真一と久保勝美がフロントナインで猛チャージ。1、2番で久保が連続バーディーを奪うと、それに負けじと秋葉が2、3番ホールで連続バーディー奪取。互いに刺激し合ってスコアを伸ばし合った。
「埼玉在住同士なので、(清水)洋一も一緒に3人で練習ラウンドも良くしますし、何かと行動を共にしているんです。今週だけは練習ラウンドを一緒にできなかったから同じ組になった最終日は、練習ラウンド気分でしたよ」と久保。
バーディー合戦のようなプレーぶりで、久保も秋葉も前半5バーディーでターン。この時点では首位に4打差まで詰め寄ったのだった。10番ホールでも互いにバーディーを奪い、大逆転への狼煙を上げたように思われたが、14番パー5でバーディーを奪えず、それが両選手の好調プレーにブレーキを掛けた。17番ホールで共にボギー、久保は最終ホールもボギーを叩いて失速。秋葉が通算7アンダーの9位タイ、久保は通算5アンダー・18位タイに終わった。
「前の試合でも最終日の前半に29を出しながら後半は1オーバー。この試合でも前半31ながら後半は1オーバー。精神的なのか、技術的なのか。8月から5連戦が始まるので、まずは体力強化、持久力アップを目指して走り込みます。崎山(武志)も倉本(昌弘)さんも室田(淳)さんもトップシニア選手は皆、見えない所でちゃんと走っているんですよね。ブレないスイングの土台を作って、ツアー後半戦に備えます」
久保は、そう断言してクラブハウスを後にした。