初日首位の上出裕也(51)は、初優勝を逃したものの「上出来でした」と笑顔がのぞいた。納得した。前半はパッティングに苦しみ、真板、羽川に追いつかれ、抜かれた。9番パー5のイーグルでまた首位に並びかけたが、後半は2人のバーディー合戦についていけず。勝負がほぼ決まった17、18番連続バーディーで2位タイを確保した。「最後まで良くやれたと思います。上がり2バーディーで締めくくれたので、よく辛抱したと思います」と、納得いくラウンドだった。
「1つでも、2つでもアンダーパー」というのが今日の目標だった。「僕はがっついたらだめなんですけど、やっぱり意識しましたね」という。羽川に2打差をつけられてから「それまで動かなかった体が、動くようになりましたもん」と、気持ちが楽になってから粘れたことで、満足につながっている。
予選会の成績が21位と微妙で「次のマルハンは出られないので、ファンケルのマンデーです。その後もまだどうなるか。なんで、この大会は大事だったんです」とちょっと残念そうな顔も。それでも優勝争いの中、4アンダーで回ったことは「自信になります」といい「今日みたいにパターをショートばっかりしていたらだめですね。しっかりカップに届かすことがカギですね」と、次への課題を挙げていた。