シニア3年目の上出裕也(51)が8アンダー64をたたき出して、首位に立った。ずらりと並べた8つのバーディー。インスタートの10番で2・5メートルを入れて快進撃がスタート。3アンダーで折り返した後、1番で1メートル、2番で奥のカラーから10メートル、3番で1メートルの3連続バーディー。上がり8、9番もバーディーで締めた。「練習ラウンドでもインからスタートして6番まで6アンダーできて、上がり3ホール連続ボギー。今日も6番まで一緒のながれやなあと、ちょっと頭をよぎった。8番でOKについてくれて崩れなかったのは大きい」と振り返った。
今の課題は「がっついて失敗するタイプなんです。ヒョイヒョイとやれたらいいんですけどね。テクニックがないんで(笑い)。1つ1つ普通にできたら大爆発はないけど、大崩れはしない。今日は爆発しちゃいましたけど」と笑わせた。大学4年の長女が航空会社2社のキャビンアテンダントとして就職が内定したのも、気持ちを上向かせる。「僕からこんな子が育つなんてね」と照れた。
1人抜け出した形で最終日を迎える。「最初から2日間で10アンダーが目標。自分の出せる範囲だと思ったんですけど。でも8アンダーに行っちゃったんで…1つでも2つでも伸ばして行きたいですね。このコースは両サイドがOBで逃げられない。心が弱くなったらOBがでるやろし、意気込んでもだめだし。スコア、考えないでいこう」と、最後は自然体を強調した。