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シニアツアー

〔1R〕50歳のお父さん。プロアマから、計36ホール・ノーボギーのプレーを継続中!

2016年06月10日

「プロアマ大会も今日の第1ラウンドもボギーなし。我慢して、我慢してのプレーが結果につながっています。バーディーが取れるまで、一緒に回った選手たちにも助けられました」。秋葉真一の帯同プロキャディー・吉岡雅子はホールアウト後、クラブハウス内に設置されている速報端末で順位を検索しながら、そう話した。

 今年4月のノジマチャンピオンカップ 箱根シニアで今季初優勝、シニアツアー通算2勝目飾っている秋葉は、「アイアンショットが切れまくったラウンドだった」と振り返った。

 バーディーパットを沈めた4ホール中、3ホールは2・5メートル、1ホールは9メートルの距離。「打てばピンに向かってボールが飛んでくれました。そんなアイアンショットが打てたのはドライバーショットでフェアウエイを確実に捕えられたからなんです。

 実は優勝した試合ではドライバーショットがまったく良くなかったんです。それもあって先週、シャフトメーカーのテストセンターに出掛け、シャフトを再考してもらいました。長さ45・5インチを0・25インチほどカットし、先端部分の硬度が高いモデルにリシャフトしたら、タイミングが凄く良くなって振りやすくなりました」

 振りやすさがショットの方向安定性を高め、ボールのライが良いフェアウエイからピンを狙える。ボールはピンに絡む。しかし、肝心のパットが決まらない。フロントナインはすべてパー。ハーフターン後の11番ホールで3メートルのバーディーパットが決まった瞬間、秋葉は両手を突き上げ、万歳のガッツポーズ。そしてキャップを取り、グリーンに向かって一礼し、感謝の気持ちを表現した。

 今年4月27日に第2子の光真(こうま)クンが誕生したことで、秋葉のモチベーションは一段と高まっている。「ミルク代、オムツ代を稼がないと!だろ」と同伴競技者たちからバーディーチャンスを迎えては、そう言われ続けたことで「切れず」に済んだ。

「優勝した試合以外でベスト10に入ったことがまだないので、まずはトップ10を目指して行きます。オムツ代をマジで稼がないといけないんでね」と父親の笑顔で秋葉は本音をそう話した。