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シニアツアー

〔第2ラウンド〕連覇を狙う崎山は首位と2打差の2位タイ

2016年05月14日

首位と2打差。通算5アンダーで2位タイにつけた崎山武志。試合前に「ディフェンディング・チャンピオンは、僕ひとりですから、連覇を狙うつもりで戦います」と語っていた。とはいえ、思い通りにいかないのがゴルフである。初日70。2日目の今日、少しでも上位に食い込みたい。その強い気持ちが、きっと3アンダーの69というスコアに結びついたのかも知れない。

「どうもパッティングのストロークが悪くて、スタートからしっくりこなかったんですね。スタート前の練習グリーンでは、昨日と同じイメージで打てていたのですが、いざスタートしたらストロークが上手くいかなくなってしまった案の定、5番でボギーを出してしまって、なんとか修正しようと、微調整をしながらラウンドしていたら、9番でうまく出来て、バーディがとれ、その後も、パッティングに関しては、いいストロークができるようになってきました。今日のゴルフは、全体的には、ショットがいまひとつだったんです。アプローチとパッティングでなんとかまとめられた、救われたという感じです。やはりパッティングが良くなると、ショットも上手く行ってくれると思うんですよね。ですから、後半になって16、18番とバーディが獲れたのは、パッティングの修正がうまく行ってくれたからだと思います」といい「パッティングがいいと、ショットに余裕が持てるというか、狙いを狭くしないで済むんですよ。パッティングが悪ければ、そのぶん、もっとピンに近づけないとチャンスがないと狙いどころを狭くしてしまうでしょう。ショットが良ければ、あのゾーンという少し漠然としたゾーン幅でいけば、逆にピンに寄ってくれる確率が上がるんですよね。悪循環か好循環だと思います」と感覚を大切にするタイプだ。

修正と言っても、実は、外側からみても判別できない。例えば、アドレス時の足の裏の重心位置だったり、ボール位置の微妙な調整だったり、内面から発するものが多い。今日の崎山もそういう微調整だったという。余談だが、崎山はボールとカップの距離感を、歩測したり、メートルなどの数字にしない。「見た目なんです。こうやって聞かれれば、あー、確か10歩ぐらい歩いたかな、と思い返せますけど、あくまでも見た目。それに傾斜やスピード感を加味してタッチを決めているんです」という。

最終ホール。崎山が成長したと自負するショットがあった。574ヤード、パー5。残り240ヤードほどをクリークの強い球で狙った。「もう左を向いて(手前の池が大きく待ち受ける)、左からカットさせてスライスで右側のピンを狙っていきました。歩測で10歩ぐらいですかね。それを2パットでのバーディは上出来でした」と崎山は語った。

そのショットが、最終日の優勝への自信に繋がるかも知れない。