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シニアツアー

〔第2ラウンド〕4位の奥田がコースと格闘した長い1日

2016年05月14日

8番ホールで叩いたボギー。あとはずっとスコアカード通りのパープレー。尾崎直道も1バーディ、1ボギーと16ホールがパープレーだったけれど、奥田靖己は、17ホールがパープレー。そのスコアカードに表す数字の裏側には、見えない格闘があるはずだ。

ゴルフのスコアカードには、小数点がない。どんなに惜しいパーでも、パー4は、4であり惜しいパーだから3.9とか、バーディ逃しだから3.1とかスコアカードに書かない。それらはすべて4として表記される。もちろんボギーになりそうな危ない場面で、運よくパーを死守できたからといって「あなたは、パー4ではなく、ほんとうはパー4.9なんですよ」とは言わないし、そういう数値は切り捨てる。けれども、選手たちは、その小数点の中で格闘しているのだろう。

「心配していたドライバーが、やっぱり悪かった。曲げていく球が、思い通りにならないんですよね。その上、1ピンに寄せた距離のパッティングが、1回も入らない」と奥田が嘆く。

「加瀬が当たっているし、明日は加瀬に任せよう」と奥田は言った。そういうときの奥田の内心は「そうは簡単に勝たせないぞ」という気持ちが強いはずだ。