飯合肇は、舌好調である。
「ジャンボからも「そんなに調子いいなら今週も行って(勝って)来い!!」って言われましたよ。(笑)。パターもリズムが良いんだろうね。構えたらスッと出てくる。ショットも良くなっているし、2月くらいからすごく感じが良いんです。今日はパターの鬼を見せちゃったね。(笑)」と、笑顔が止まらない。
「パターが律儀に結果に出てくる」という飯合は、この日8バーディ、2ボギーの6アンダー、首位と1打差の2位タイでフィニッシュした。「No.4、No.5でバーディ獲って次のショートで落としちゃって、No.7で、もういいやと思って打ったのが逆にダメで、そこから6バーディ。この2つのボギーが、もったいないね。実は、今日3アンダー、4アンダーくらいで上がって来れればいいなと思っていたら、そうしたら6アンダーまでこれて。8バーディ2ボギーでしょ。いい状態なんだよね」と自画自賛だった。
今季は、昨年の賞金ランキングではシード落ちで、生涯獲得ランキングの枠でプレー。だからシーズンに入る前には、切羽詰まっていた気持ちがあった。さらに今年の日本シニアオープンは、習志野カントリー。飯合の実家の直ぐ目の前。その試合の権利も危うかった。
「だから、金秀で優勝して出場資格も得られて、ホッとしたんですよ。そういう金縛り状態から解き放たれて、気持ち的にも高揚しているのかなぁ。ともかくショットからパッティングに入る流れがいいんですよ。」
アウト35、イン31の66。明日の最終日でも、この流れ、リズムが継続すれば、またビッグスコアが飛び出しそうだ。