スーパーシニアの部は、3オーバー首位からスタートした須貝昇が2バーディー・1ボギーの35で回り、2日間トップの座を守り続けて優勝を決めた。首位の須貝を1打差で追う小川清二は39に終わり、逆転はならなかった。
降雨の影響によるコース整備のため、9ホール競技に短縮され、勝負は「短期決戦」となった第2ラウンド。スタートホールで4選手ともにパーオンし、バーディーパットの距離は皆10メートル前後。しかし全員タッチが合わず、バーディーパットを決められない。むしろ「入れごろ外しごろ」のパーパットを残してしまい、須貝を1打差で追う小川がパーパットを先に外した。
「このスタートホールが勝負だと直感しました。ファーストパットは手ばかりが動いてパターヘッドがまったく動いていなかったので、パーパットは以前のパットスタイルに戻し、ねじ込むことだけを考えて打ちました。入ってくれ!って願いながら打ったら入ってくれた。
残り8ホールも、とにかくタッチを最優先してプレーしようと…。昨日は3パットが4回でしたからね」と須貝は試合を振り返った。17番ホールで3パットのボギーを打ったが、パー5ホールの12、18番ホールではバーディーパットを確実に沈めてスコアを伸ばしてのフィニッシュ。通算スコア2オーバーで2位以下に打差を着けて、09年の日本プロゴルフグランドシニア選手権以来、7年ぶりの優勝を決めた。
前日は強風、この日は雨上がりでぬかるんだコースコンディションだったが、須貝のトレードマークでもある「ニッカボッカ」ファッションが奏効した。「風でパンツがバタつくこともなければ、雨の日は裾が濡れることなく、プレーに集中できるんですよ」と会心の笑みを浮かべながら、ファッションもスコアに直結することをアピール。「昔のゴルファーがどうしてニッカボッカ姿でプレーを楽しんでいたのかが、着てみるとわかりますよ。これからもこのスタイルを貫きます」と須貝は言い切った。
最終成績は
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