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ティーチングプロ

〔女子選手権/1R News〕大阪学院高等学校で教える北添恵理、唯一のアンダーパーで単独首位に立つ

2023年10月24日

 女子選手権の部では、北添恵理が3バーディー2ボギーの70をマーク。唯一のアンダーパーで初日首位に立った。北添は「ドライバーショットのいいイメージがつかめていない」と不安な気持ちでスタート。出だし3ホールはあたふたとティーショットが曲がり、3番パー5ホールでボギーが先行。アウトホールは5番から難易度の高いホールが続くこともあり「気を引き締めよう」と集中力を高めていった。6番パー3(129ヤード)はピッチングウェッジで1.5メートルに着けバーディー。9番パー3では外から20アードのアプローチがチップイン。前半で1つスコアを伸ばすことに成功した。後半10番打ち下ろしパー4(335ヤード)はティーショットを残り50ヤードにまで運び、アプローチを2メートルに寄せて3つ目のバーディー奪取で一歩リード。15番パー5はサードショットがグリーンを捉えられずにボギーにしたが、最後までパーセーブを目指し、スコアを落とすことなく初日を1アンダーで終えることができた。

「取りこぼしボギーもあったりしましたが、アンダーパーで回れたので80点くらい。昨年のコースメモも生かしてマネジメントできました。スイングのリズムだけを意識したのが良かったのかもしれません」と充実感を漂わせていた。意識したスイングのリズムは、前半13パット、後半15パットとパッティングにも好影響を与えていた。「パッティングが得意なので、グリーンでチャンスを狙っていました。最終ラウンドでも楽しんでプレーをして、最終的に優勝という結果がついてくればいいですね」。

 北添は大阪学院大学ゴルフ部出身で、昨年4月から母校である大阪学院高等学校でコーチ業を務めているという。「まだ高校生の話題についていけますよ(笑)。親身になって色々な相談にも乗りますし、私も当時の悩みを思い出しました。ジュニアを育てるというのはやりがいある仕事です」。大会最終日には大阪学院高等学校ゴルフ部の生徒が、スコアラー業務に携わるため、会場に来場する予定でもある。「そうなんですよ、昨年も手伝っていたことを知ってほんとうにびっくりしたんです。ゴルフ部の生徒さんが選手権を通じて何か得られるものがあるといいです。そして全国高校ゴルフ大会出場を目指して、ゴルフに邁進してもらえれば嬉しい限りです」。北園は女子選手権優勝タイトル獲得を目指すのみ。怯むことなく、最終日に挑む。