今年度のPGA資格認定プロテスト 最終プロテストは石川県の片山津GCで4日間行われ、9月8日に幕を閉じた。難攻不落のコースで50人がPGAトーナメントプレーヤーとなった。
「合格ラインに4打差及びませんでした。4ラウンドでバーディーがたった3個しか奪えなかったのですから、仕方ありません。あれから2週間しか経っていないのに、今日は1ラウンドで6個もバーディーが獲れるなんて…ゴルフって本当に不思議ですよね」
プロテストに失敗し、気持ちを切り替えてティーチングプロ選手権に挑んだ丸岡靖大(31・B級)が、6バーディー・4ボギー70・2位タイでフィニッシュ。明日の最終ラウンドは最終組でプレーする。首位とは1打差だ。
「バーディーを量産するなんて出来すぎですよね。ボギーを減らせたら最高の結果になると思うんですけど。とにかく明日はイーブンパー以上のスコアを出したいです」とホールアウト後の丸岡は声を弾ませた。
兵庫県の武庫ノ台ゴルフコースでアルバイトをしながら、空き時間に練習をしている。「自分にとって、とても有り難い環境」(丸岡)でショートゲームに磨きを掛け、芝草の上のボールを数多く打って来た。2週間前の悔しさを晴らし、アルバイト先のゴルフ場への恩返しをする状況は整った。せっかく迎えたビッグチャンスを前にして丸岡は呟いた。
「行くしかないです」。
最終日の18ホールを攻め切り、バーディー奪取の総数2ケタを目指す。