これまで、この大会に予選会から4度挑み、選手権大会まで駒を進めたのが3回。前回の昨年大会では2日間77・77の154ストーク・65位タイに終わった。
「優勝するぞ!と気張って臨んでも好結果は得られない。同じ轍を踏まないように今回はマイペースでラウンドし、結果は後から着いて来ると考えています」
2バーディー・1ボギー71・4位タイの三瓶謙治(40・A級)は、首位と2打差の好位置ながら、他の選手のスコアは気に掛けない思いを吐露した。
東京都品川区にあるインドアゴルフ練習場「アースゴルフアカデミー」で週2回のレッスンを行ない、ラウンドレッスンを精力的に熟して来た。レッスンの傍ら芝からボールを打てる状況を有効活用し、自分の練習にも充てて来たのだ。
「アプローチショットが得意なので、グリーンを外してもパーセーブがしやすい。洋芝にはあまり慣れていなかったので、ラフからのショットに不安がありましたが、上手くクラブヘッドを振り抜くことが出来、距離感の誤差は最小限に止められました」と三瓶は目を細めた。
風が吹き、グリーンが硬く締まり、スピードも速まったグリーンコンディションだったが、穏やかなプレーで、しかもアンダーパーのスコアをマークできたのもアプローチがうまく寄ってくれたためだ。「明日の18ホールは逃げず、思い切ってピンを狙って行きます」と力強く言い切れるのは「グリーンを外してもパーセーブできる」寄せがあるからだ。狙うピンの向こうに、優勝があると三瓶は信じている。