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<TCP選手権1R>ショットの精度と安定度を高めて練習の成果が出た阿部は8位

2017年09月21日
abe

 PGAトーナメントプレーヤーライセンスを持つ阿部真太郎(42)は、今季ティーチングプロライセンスB級を取得。そして今回初めて一次予選から挑戦し、ティーチングプロ選手権の出場資格を得て、大会舞台の登別カントリー倶楽部の地を踏んだ。

 東京都世田谷区の井山ゴルフセンターで個人レッスンをしながら、大会に向けての練習を積み重ねて来た。早朝6時から100球を打ち、レッスン後の夕方はトレーニングジムで身体を鍛えている。コースラウンドの機会は決して多くはないが「マットの上のボールでも『バンカーの砂の上』あるいは『芝の上やラフ』のボールだと意識し、プレッシャーを自分にかけて一球一球打っています。ですから、芝の上のボールを打つ機会が少ないだけで、気にはなりません」と阿部は微笑む。

 ドライバーショット精度と安定度を高めることを課題に練習して来た成果が出た。アイアンも切れた。だが、晴天と風速4メートルの風が吹き続けたことでグリーンの速さが高まり、選手たちはスコアメイクに苦しめられた。阿部はセーフティープレーを心掛けてスタートし、3連続パーをセーブしたが、4ホール目で痛恨の4パットを打った。大打撃で気持ちを切り替えた。

「攻める」。しかし、攻撃ゴルフに転じての7ホール目にボギーを叩く。「グリーンが速く、3パットしてのボギーでしたが、しっかり打ったパットだったので精神的なショックはまったくありませんでした」と阿部は振り返る。次のホールから2連続バーディーを奪ってハーフターン。後半はバーディー二つが先行し、最終ホールではティーショットが木の根元に着き、ボギー狙いでホールアウト。結局4バーディー・2ボギー・1ダブルボギー72の8位タイ。首位とは3打差の好位置に着けて最終日を迎える。

「インコースの10、11、12番ホールが難しいので、この3ホールをうまく凌ぐとチャンスが来ると思います。あとは、どれだけピンに絡むショットを打てるかでしょうね」。

 阿部は優勝への未来図を明確に描いている。 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)

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