初出場で今年最年少出場25歳の松本宗矢(B級)は、持ち前の飛距離をどう生かせるか。「狭くて、ドライバーが使えないけど、刻んでもアイアンは飛ぶし、自分の武器を生かしたい」と意気込んだ。2018年1月1日入会のPGA会員になりたてホヤホヤ。昨年は本戦に進めなかったので、今年が初挑戦になる。
ゴルフ歴は本格的に始めて5年もたっていない。高校時代は大同大大同高等学校野球部で「1年生から7番ライトだった」といい、2年生の秋には県準優勝もしている。名古屋学院大に進み「野球は完全燃焼したので」とバドミントン部に入ったが、途中退部。「やることないならゴルフでもどうか」。母親に勧められて20歳になるころから始めた。体は出来ていたのですぐに、スライスで240~250ヤード飛んだのだった。
教えを受けていたティーチングプロの紹介でドラコンの世界にまず入った。「2年目で日本一になった」と、飛ばしが開花。最高飛距離415ヤードの記録を持つ。現在は日本プロドラコン協会(JPDA)に所属して、ヘッドスピードを上げるためのレッスンをしている。
この日練習ラウンドをしたが、狭いコースに「ドライバーを打てるのは4ホールぐらい」と嘆く。しかし「アイアンでもセカンドショートアイアンとか。アイアンならフェアウエイにも置けそうだし、チャンスあると思います」とドライバーが使えなくても、飛距離のアドバンテージはある。「優勝して、日本プロに出るのが目標。来年からはトーナメントプロのテスト(資格認定プロテスト)もうけたいと思っています」と、この大会をステップに次のステージも思い描いている。