トーナメントプロ会員の資格はすでに持っていたが、昨年1月ティーチングプロ資格を新たに取得した森本康正が、大会初日に2アンダーをマーク。首位タイで明日の最終日を迎える。
「昨年は予選大会に出場しただけに終わってしまいました。本業(レッスン)が忙しくて自分のゴルフ、練習ができなかったのが要因でした」。大舞台に立ちたい一心で練習に打ち込んで来たという。「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、変な話、自分の時間が多くなったお陰です。ショット練習が十分に出来ましたし、芝から打てるアプローチ練習場が併設されている仕事場(藤沢ジャンボゴルフ)なので、アプローチショットも磨きを掛けられました。ゴルフ全体の調子を上向きにしてこの大会を迎えられたのは大きいです」。
この日は2ホール目でボギーが先行したものの、7ホール目に初バーディー。前半をイーブンパーで回り、後半を3バーディー・1ボギーにまとめ上げての70。明日の最終日は最終組でスタートする。「練習ラウンドは計3回出来ました。グリーン周りやグリーン面の形状を入念にチェックしていたお陰でスコアメイクがうまく行きました。下りのアプローチやパットを残さず、手前から攻め続けられたのが良かったと思います。今日と同じく、明日も(勝ちたい)欲を出さず、(高ぶる)気持ちを抑えながらプレーしたい。おそらく、グリーン上が勝負になるでしょうね」。
さらに上の大舞台。優勝者には来年の日本プロゴルフ選手権大会の出場資格が与えられる。「優勝して、日本プロゴルフ選手権に出たいんです!」と森本は、この大会への熱い思いを口にしたのだった。憧れの夢舞台へ。首位の座は譲れない。