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ティーチングプロ

〔女子選手権/1R News〕選手権3連覇の偉業をかけて戦う高木亜希子は1打差2位「自分のゴルフを徹底してやります」

2023年10月24日

 女子選手権3連覇という偉業がかかる、女子会員一期生の高木亜希子。現在千葉にあるPGMマリアゴルフリンクスでは所属プロとしてレッスン3年目を迎える。「スイングはコースで生かせるシンプルできれいなスイングづくりを目指しています。ラウンドレッスンではコースマネジメントを中心にお伝えしています」とコース所属プロならではの感覚を普段から大切にしているという。

 ラウンド経験も豊富で、今回女王として挑む戦いには人一倍のプレッシャーを背負い練習を重ねてきた。昨年大会は硬くて速いグリーンコンディションに頭を悩ませ、77・78は2日間で15オーバーというスコアだったが、2位と1打差で優勝。耐えに耐え抜いた末の連覇だった。昨年パー4だった1番ホールは今年パー5へ変更。高木にとっては全体のマネジメントも見えているなかで、チャンスホールをいかに作るかがテーマになっていた。

 第1ラウンドは3番でボギーが先行したが、6番パー3でバーディー。しかし7番をボギーと再びプレッシャーがかかってくる。「アウトは耐えるホールが続くので、とにかく冷静にプレーをつなぐしかなかった」と振り返る。9番パー3でバーディーを獲ると、10番では「一番気持ちよく振れた」という会心のドライバーショットを披露。残り80ヤードを1ピンの距離につけてバーディーを仕留めると、11番パー3では外から10ヤードをチップイン。流れを掴んだかに見えたが、その後一進一退のプレーを強いられ、この日は5バーディー・5ボギーのイーブンパー。首位の北添とは1打差で最終ラウンドに挑むことになる。

「初めて追いかける立場になりますが、昨日からティーショットも良くなってきたので、自分との戦いが楽しみです」と前を向く。「私のプレースタイルは1つのことをコツコツと長く続けること。きっと最終ラウンドのバックナインで勝負することになります。それまで良い位置でゲームをしたい」。

 インタビューの途中で、師匠であるシニアツアープロの西川哲から電話が入った。「自分のゴルフを徹底してやってきます」と携帯を握っていた姿勢には、勝ち切る強さがみなぎっていた。