昨年覇者のプラヤド・マークセン(51)は、今年2つ目の公式戦タイトル獲得を狙っている。昨年大会は268ストロークの通算20アンダーをマーク。2位になんと8打差をつけての完全優勝だった。当時のマークセンの勢いは9月のコマツオープン、日本シニアオープン、そしてプロシニアと3試合連続優勝という破竹の勢いだった。マークセンは2つの公式戦(シニアオープン、プロシニア)で優勝し、全英シニアオープンへの出場権も独占していた。そしてシニア賞金王に輝いたのだった。
今年はすでに3勝をマーク。6月のすまいーだカップ、スターツシニアと連勝した。その後の5試合ではトップ10入りにとどまっていたが、9月の日本シニアオープンでは見事な完全優勝を果たし、王者のゴルフを見せつけた。
日本シニアオープンの翌週には、JGTOとアジアンツアーの共催「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」へ参戦したが、日本シニアオープンが予備日まで延長したせいか、本来の調子を取り戻せずに予選落ちを喫した。しかし、マークセンにはくよくよしている暇はない。翌週は、台湾で行われたアジアンツアー「マーキュリー台湾マスターズ」に参加し、72ホールを戦い抜いて、29位タイでフィニッシュ。マークセンは、また新たなゲームを求めて、日本のシニアに帰ってきたのだ。
「2週間前のシニアオープンでは、息子と一緒に優勝を味わえて、本当に幸せでしたね。そして翌日からダイアモンドカップのプロアマに出場したりと、確かに忙しい時間ではありました。台湾の試合では、まだ本来の調子が出せず、パッティングに苦しみました。台湾は、天気が蒸し暑かったというのが印象です。それから日本に戻ってきて調整をしていますが、1日1日、心身ともに良くなってきているのを感じます」と、穏やかな表情を見せた。
そして、マークセンは宣言する。「優勝狙います。いいゲームマネジメントができそうです」。