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シニアツアー

〔FR〕鈴木の猛追及ばず、シニア公式戦2位タイに終わる

2017年10月08日
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首位の盧建順(57)とは5打差。通算8アンダー・3位タイの鈴木亨(51)が、2番ホールからの3連続バーディーで猛追を始めた。前日同様にアイアンショットは切れ、ワンピン圏内のバーディーチャンスを迎える。しかし、パットも前日同様にねじ込めない。7番パー4ホールでボギーを打ち、前半はスコアを二つしか縮められずにサンデーバックナインに入った。

 12番ホールで4つ目のバーディーを奪ったものの、その後も再びワンパットでホールアウトできない展開を続けたのだった。

「それでも今日はパットが少し入ってくれました。2、3メートルの(バーディー)パットが昨日を含めて12回。それを外しているようでは駄目(勝てない)ですよね。(入らないことで)入れなくては、と追い込まれてしまう」。そんな心境に陥っていた鈴木だったが、17番ホールでこの日5つ目のバーディーを奪取したことで「逆転チャンスがあるかも知れない」と微かな希望を抱いた。

 しかし、リーダーズボードで首位の盧が通算14アンダー(2打差)であることを確認し、追い着ける可能性が高くはないと察知した。

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「18番ホールはパー5ですが、アゲンストの風でツーオンは難しい。イーグル奪取するぞ!とまで気持ちを奮い立たせることはできませんでした」。

 結局、5バーディー・1ボギー68、通算12アンダーでフィニッシュした鈴木は、今季の日本シニアオープンと同じく、シニア公式戦2位タイに終わった。

 日本シニアオープンでバッグを担いでもらった息子に決勝ラウンドに入って再び帯同キャディーを務めてもらったが、またしても2位タイ。「(息子キャディーで)また2位でした。ということは、2位を外さないのは心強いけど」と鈴木。どうしても頂点に届かないもどかしさと、優勝争いに加わった嬉しさが交錯した複雑な表情で順位結果を受け容れていた。

「富士フイルムシニアでもう一度担いでもらうことになっています。気心が知れているからコミュニケーションが楽。キツイ言葉を言っても真意を分かってくれますからね。(シニアツアー最終戦の開催コース)指宿はレギュラーツアー時代に勝ったことがあるし、残りの試合いずれかで・・・」と、鈴木。シニア初優勝を是が非でも勝ち獲りたいという言葉を飲み込んだ。頂点奪取の手応えは、もう十二分過ぎるほど感じている。 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)

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