昨１６年にシニアツアーデビューを遂げ、これまで公式戦に計３戦出場。昨年の日本シニアオープンでは２位、日本プロシニアは２位タイ。今年の日本シニアオープン２位タイの成績を挙げているのは鈴木亨（５１）。公式戦では、優勝争いに加わる常連だ。
鈴木は前日７１ストロークで１２位タイだったが、この日は４バーディー６８でラウンドし、通算５アンダー・４位タイに浮上し、着々と自身が更新している「公式戦２位以内」に歩を進めている。
ピンを狙ってミスしたらボギー必至の状況では、長いパーパットが残ることを許容範囲内にし、あえてピンをデッドに攻めない。安全運転ゴルフに徹して、ノーボギーゴルフで完走した。
「今週の練習日から使い始めた新モデルのアイアンが、とってもいいんです。打球感が良く、高い球が易しく打てる」と大絶賛。試合に即投入し、予選ラウンド２日間３６ホールでボギーをまだ一度も叩いていない。
「４日間の競技ではいいところ（順位）に行っていますが、３度目もダメだった（優勝を逸した）ので、４度目の正直で」と公式戦タイトル奪取に意欲的な言葉を口にした。
新アイアンはミラー仕上げ。バックフェースは自分の顔が映るほどの輝きを放っている。「テレビ（中継）で映るように頑張ります」と鈴木。好プレーによるクラブの宣伝効果を期待するよりも、爆発スコアをマークしてシニア初優勝を飾った方が、遥かに効果大だ。