4アンダー・2位タイから発進した台湾の盧建順(57)が、この日のベストスコア66(8バーディー・2ボギー)をマークし、通算10アンダー単独首位に立った。
インスタートの盧は12、13番ホールでバーディーを奪い、15番ホールでボギーを叩いてから、爆発が始まった。17番ホールで2メートルのバーディーパットを沈めると18番ホールでも2メートルをねじ込んでハーフターン。アウト1番パー5ホールの3打目バンカーショットでベタピン50センチに着け、2番、3番ホールでもバーディーを奪取。圧巻の5連続バーディーで単独首位の座まで奪ったのだ。
「今日はティーショットでフェアウエイを外すとバーディーチャンスには着けられない難しいピン位置でした。ドライバーショットは安定していたし、アイアンショットはピンに向かって行ってくれました」と盧は振り返る。
8バーディーのほとんどは、パット距離2メートル以内。最も長かったのが3番ホールでの距離4メートルだったほど、アイアンショットが切れた。
「先週は(アジアンツアー)マーキュリー台湾マスターズに出場し、若い選手たちと一緒にプレーして15位。いい刺激をもらったし、ショットの調子は(先週よりも)さらに良くなっています。台湾のグリーンは芽がきつくて難しかったけれど、今週のグリーンは速いだけで傾斜を読み切り、ラインにボールを乗せれば入ってくれるのでやさしく感じます。昨日はパット数30で68、今日はパット数28で66ね」。盧の笑顔は弾けっぱなしだ。
日を追うごとにショットの切れは増している。パットに難しさを感じない。自信は高まって行く。公式戦奪取への公式は、すでに作り上げている。「優勝スコアは通算15アンダーかな。明日からの2日間で3(アンダー)と2(アンダー)ね」と2位とは3打差の盧は、自信満々でそう答えた。