午前11時3分、アウトコース13組でスタートしたプラヤド・マークセンが、1番ホールから3連続バーディーのロケット発進。昨年大会覇者ぶりと2連覇を目指す意気込みをスコアで表してみせた。昨年マークした通算20アンダーを上回る記録を樹立しそうな気配を漂わせたものの、暗雲が押し寄せた。8番435ヤードのパー4ホール。2打目のクラブ選択で8番と9番アイアンに迷い、9番アイアンで放ったショットはショートし、ボギーを叩く。続く9番555ヤードのパー5で確実にバーディーを奪い返したが、10番420ヤードのパー4ホールではロフト54度のウェッジでの2打目が痛恨のシャンク。「ボールがちょっとラフの嫌らしいライでした。少し嫌な流れを引き込んでしまいました」とマークセンは振り返る。
その後はパーセーブしたものの15番432ヤードのパー4ホールでボギーを打ち、17番387ヤードのパー4でバーディーを奪う。スコアを伸ばし切れずに迎えた18番524ヤードのパー5ホール。残り260ヤードの2打目を3番ウッドで打ち、ピン手前5ヤードのカラーまで運び、3打目をパターでカップにねじ込んでのイーグルフィニッシュをマークセンは遂げた。最後の最後で暗雲を吹き飛ばすプレーを披露したのだった。1イーグル5バーディー2ボギー、そして1ダブルボギーという波乱の内容でも、69ストローク3アンダーとし4位につけた。
「昨年大会の初日も、18番ホールはイーグルフィニッシュでした。気持ち良いプレーで何とか終えられてひと安心です。先週出場していた台湾の試合では、暑くてバテてしまいした。今週は涼しいし、大好きな日本での試合だから、何も心配していません。最終日、優勝争いに加われるように調子を少しずつ上げて行きます。明日の目標スコアは5アンダー。今日より2つ延ばすように頑張ります」。
この日、唯一叩いてしまったダブルボギーを悔やんでのコメントだけに、目標設定以上のスコアを叩き出しそうだ。