カップまで30センチのバーディーパットを外してしまった。スタート1番ホールでのチャンスを逃し、プレーの流れが悪くなりそうなところだが、廬建順(57)には余裕があった。「ショットの調子が相変わらず良かったからね」と目を細めながら初日のゴルフを振り返った。続く2番、3番ホールでバーディーを奪い、ドライバーショットもアイアンショットもさらに噛み合い出す。5番、7番ホールでもバーディーパットを決め、前半を4バーディーとして折り返したが、後半は1バーディー・1ボギーに留まった。4アンダー・68の2位タイでフィニッシュ。
スコアカード提出後は開口一番「初日からいいゴルフができたね」と満足できるゴルフ内容を喜んだ。
9月は日本シニアオープン、アルファクラブシニアの2試合に参戦後、台湾に一時帰国してアジアンツアー「マーキュリー台湾マスターズ」に出場した。生まれ育ち、ゴルフを覚えた淡水にある台湾ゴルフ&カントリークラブで開催される試合だったからだ。
「大会期間中は9月なのに気温が38度だったから、暑かったよ(笑)。グリーンは芽がきつく、アップダウンもある難しいコースなんですよ。そんな大会で15位に入れた。何しろ、あのプラヤド・マークセンでさえ29位タイだったんだよ。無事に4日間ラウンドでき、楽しい1週間だった。それにくらべると、今週は涼しいし、グリーンは芽がきつくない。面白いゲームができそうだし、あと3日頑張って、上位に行けたらいいね」と好発進を喜んでいた。マークセンを上回る成績を母国・台湾で挙げられたことが、自信と励みになっている。この勢いを残り54ホール保ち続けたい。