「第57回日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」が4日から茨城・サミットゴルフクラブで行われる。今年もコース改造が行われ、12番パー5は612ヤードとシニアツアーでは最長クラスのホールに変わった。
倉本昌弘PGA会長は「毎年毎年、少しずつコースを改造して、きれいになり、良くなっている」といい「今回の12番は、パー5で簡単にバーディーとはいかないということ。右の池が距離的には入らないだろうけど、目に入るようになったので気持ちも違う。気を抜いたゴルフをできないホールになった」と評した。
今回、コース改造にかかわった三品智加良コースセッティングアドバイザーに、改造点を聞いた。
大きく手を付けたのは4ホール。1番は「グリーン手前のバンカーを大きくしてグリーンをふさぐようにした」という。前回まで最もバーディーが多かったパー5ということで、バンカーも深めにしている。
4番は「グリーンのマウンドをなくして平らにした。その上でグリーン手前のバンカーを大きくしてグリーンに近づけた」という。正確なグリーンヒットが要求される。
そして12番は「(倉本)会長から公式戦の舞台なので、600ヤードを超えるホールを、ということで、ティーグラウンドの後ろに余裕があったので下げました。ティーグラウンドも右の池の方を向いているので、プレッシャーが出てくると思ます」という。
17番は昨年までティーグラウンドが斜めの向いていたのを「ホールに相対するようにして数十センチ上げた。左のフェアウエーを80センチ下げたことで、池などのハザードをティーから見えるようにした。今まで見えなかったが、ちゃんと見えることでプレーヤーにとっては気持ちよく打てるようになったと思います」と説明した。
今回の改造の意図は「狙いやすくなることと、難度が上がること」で、それによって「公平なピンポジションにできる」という。
このコースが公式戦の会場になって6回目を迎える。同じコースで開催されているとはいえ、コースの顔を毎年少しずつ変えることで選手にとっては新鮮なイメージでプレーできるだろう。