米山剛(53)が通算9アンダーでマークセンとともに首位に並んだ。「今日はパターがめちゃくちゃ、入りました」と笑顔を見せる。「インタビュー取材があると思って」と、この日のプレー内容をメモしてくる余裕もみせた。
奪った8バーディーのうち、5~7メートルが5発。本人が「めちゃくちゃ入った」というのがわかる。スタートの1番では7メートルに2オン、9番ではアプローチで60センチと2つのパー5でもバーディー。13番ではピン右手前10メートルを入れた。
どうしてそんなに入ったのか、思い当たる理由は?「実は」と明かしたが、練習方法。「長尺パターをずっと打っていると、その良さが当たり前になってしまって、慢性化して分からなくなる。それで、今週の大会を前に、短尺パターで練習するようにしたんです。すると、難しいからドキドキするじゃないですか。それで本番で長尺にすると、長尺のありがたみがわかるんです。楽だなって思える」という。
マークセンが最終ホールでバーディーを取って首位に並んだのをテレビで確認した。「マークセンばっかり勝っても…ねえ」とつぶやき「テレビに映る位置なんで、応援してくれる人もドキドキしながら見てくれると思う」と、マークセンとの好勝負を思い描く。
痛めている左手親指付け根のテーピングを外した。クッションが入っていた。「台所の(食器洗い用の)スポンジを切って、クッションにしているんです。切るのは面倒ですけど、これがあるとないとでは大違い」。マークセンを止める「スポンジ効果」も期待できそうだ。