「これが日本プロシニア、俺を忘れてもらっては困る」。通算6アンダーで4位に浮上した鈴木亨(52)が気持ちよく笑った。
この日はショットに切れを見せた。18ホールすべてでパーオン。15番で唯一のボギーは下りを読み違えて3パットしたもので、全部で7バーディーを奪った。インスタートの10番から3連続バーディーについて「きのう(初日)上がり連続バーディーだったから、5連続バーディー(笑い)。今年はパットがよくなくて、パットさえ入ればという状態だったけど、良く入った」と、振り返った。
初日イーブンパーの29位スタートに「実は(予選落ちを気にして)ホテルをチェックアウトしてこようかと思った。そうしたら、嫁さんに『あなた、何考えてんの』って怒られて。キャディーをやってくれている息子も『自分の力でやって』って。僕はネガティブなんだけど、うちの家族はみんなポジティブで」と、苦笑いも。家族にはっぱをかけられて「ふがいないお父さん」(鈴木)といえども、発奮せざるを得ない。「(優勝は)自分の中ではある」と強気の発言もでる。
この大会はシニアデビューした2016年3位、昨年は2位とコースとの相性もいい。日本シニアオープンは16、17年2位とこの大会も合わせて4日間大会に不安はない。「久しぶりのチャンス。そろそろ」と、家族にもうまく乗せられて、優勝を意識している。