ディフェンディングチャンピオンの米山剛(54)は「スタートダッシュ。みんな考えているとは思いますけど」と話した。週末、台風19号の影響が避けられそうもない。「初日、2日目、出遅れないように、でもあまり意気込まずに行きたい」
昨年はパッティング好調で21アンダーの大会記録タイとこのコースでの大会新記録を打ち立てての優勝だった。「ショットが良くないと出ないスコア。パットも含めて全部がいい感じだった」と振り返る。しかし、今季はここまで「いい感じ」が出せていない。賞金ランク32位と低迷。シニアデビュー以来トップ5を外していないバーディー数が23位(102個)と、攻めのゴルフができていない。
そんな時に「大好き」というコースでの大会はカンフル剤になるのだろうか。「はい、イメージがいいから、プラス思考で考えられる」という。加えて、歴史のある公式戦の重みを昨年知った。「やはりメジャーに勝つと周囲からも注目されているのを感じます」と、日本タイトルの大事さを経験したのも、気持ちの持ちように影響してくる。
2015年にシニアデビューした際に掲げたのが「笑顔でプレーする」。今も続けている。このフレーズ、いまブレークしている女子プロの渋野日向子のキャッチフレーズ。「オレの方が先ですよ! でも、向こうの方が有名」と笑った。笑顔で連覇を果たして、その時にも聞きたいセリフだ。