PGAツアー競技管理委員会が実績顕著として承認した2名の選手が出場する。
橋野寿造(61)は2013年以来の出場となる。大会前日の9日は、練習場で打ちこんだ。昨年のティーチングプロシニア選手権で初優勝し、この試合に進めた。「イップスがひどいので、それが出ないでくれたらいいんですが」という。シニアの時は「3メートルぐらいが2回入ってくれたので勝てました」と振り返る。2回で?「もっと短いのを外していましたから」と笑う。ショットはよかった。「距離はあまりでない(ドライバー250ヤード)ので、曲げないことを心掛けています」という。
鹿児島県種子島の出身で子供のころはロケットの打ち上げを見て育った。上京し、24歳の時にクラブを初めて握り、結婚後の35歳の時に「妻に相談して、一生の仕事にしたくて」と、ティーチングプロを目指して福島県の鹿島CCの研修生に。39歳で資格を取った。千葉県内と都内の練習場でレッスンの教室を持っている。「悪いところを的確にアドバイスして直してあげること」に気を付けているという。
この大会の目標を聞いた。「シニアに入ったころはこの試合でも予選を通っていた。予選通過ですか」。イップスが出ないことを本人は願っている。
もう1人は、今年の日本プログランドシニアの優勝者、佐藤剛平(63)。5月の同大会では尾崎直道に1打差で初優勝した。その前に、関東グランドシニアでも優勝。ホップ、ステップと来て、この大会がジャンプ?「いやいや、もう若い人とは飛距離が全然違うからね」と笑う。
目標を聞くと、やはり「予選通過」という。「距離で勝とうとしても無理。自分のいいゴルフができるように」。いいゴルフと思えるのは?「やっぱりスコアでしょうね。いいスコアが出て初めて頑張ったっていえるんじゃないかな。まあ、スムーズに打っていけたらいいよ」と話した。
いまも所属する芳賀CCで「ゆっくりだけど」走って足腰を鍛えている。今回は自宅(栃木・益子町)から通えるのもアドバンテージになるか。