岡茂洋雄(51)が8バーディー、ボギーなしの64をマークし、第2ラウンド24位から一気に3位に食い込んだ。先々週の日本シニアオープン2位に続いて公式戦で連続トップ3にはいった。
「今日は、全部ドライバーを打ちました。初日、2日目は3回しか使わなかったけど、予選で一緒に回った伊澤さん、塚田さんのプレーを見て、ドライバーを振らないと勝負にならないと思った。つべこべ言わず振れ、と思った」という。ドライバー・イップスにここ数年悩んできて、日本シニアオープンでは最終日に1回しか持てなかった。意を決したのが、功を奏した。
「なぜかフェアウェイにしか飛ばない。今日はちょっとおかしいなと」と笑う。1番パー5で2オンのバーディー。4番から4~5メートルのパットを沈める3連続バーディーなど快調に飛ばした。「セカンドがショートアイアンになると、ゴルフも易しいんですね。こうやったらスコアになるというのが分かりましたよ」と、280ヤードは飛ぶというドライバーショットを連発した。
いつもは、ドライバーを持つと「何かが肩に降りてきて、何かおるぞ、いいボールを打てないぞ、ということが分かったんですけど、今日は逆にいいボールを打てるというのが分かりました」。ちょっと迷信がかってはいるが、自分にとっては確かにそう感じた1日だったようだ。
ドライバー・イップスを治したら本を書きたい。そう言っていたが「これでイップスが治ったんじゃないかって(笑)。刻んじゃダメって反省しました。やっぱりアグレッシブなゴルフをするべきだった」と、光が見えてきた。