中山正芳(52)が6アンダー66をマークして、通算6アンダーで首位に2打差2位に浮上した。
「たまたまです。力ないんで。出ている選手の中で一番下手だと思っていますし」とは謙遜だろう。ボギーなしで回ったのは68の奥田靖己、71の白浜育男と3人だけだった。
1番パー5で第3打をピン右1メートルにつけて幸先よくバーディー発進。2番パー3では上3メートルにつけたが「先に2人が打ってバーディーだったんで(カップに)フタをされたかと思ったんですけど、きれいに入ってくれました」と連続バーディーで波に乗った格好だ。8番ではグリーン左に外してアプローチも寄り切れなかったが、3メートルのパーパットを沈め、折り返した10番でグリーンオーバーからパーを拾うなどうまくかみ合った。11番2メートル、12番では8メートルを入れる連続バーディーなどインで4つ伸ばした。
ボギーなしのラウンドの要因は?「練習ラウンドで、一緒させていただいている髙橋(勝成)さんに、今までの自分の間隔とは全く違うショットのアドバイスをもらいました。言葉にするのは難しいんですけど…それをやっていたら、ものの見事にうまくいって」と話した。いつもは同じ北海道出身の大先輩髙橋、前戦の日本シニアオープンを制した寺西明と一緒に行動している。先輩2人には教わることが多いといい「教えてもらったことはすべて試します。自分に合わないこともありますけど、一度やってみないと。今の僕があるのは2人のおかげです」と、シニア入り以降は勉強の日々で、昨年賞金ランク34位で今季シード権を獲得できた。
下手とはいえ優勝を狙える位置ですが?「これっぽっちも考えていません。今年はベスト10が1つもないですし、今回の目標はベスト10入りです」。目標は謙虚でなくてもいいのだが。