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シニアツアー

<1R>比嘉勉がノーボギー5アンダーで首位発進

2020年10月08日
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  「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」の第1ラウンドは、比嘉勉(57)が5バーディーノーボギーの5アンダーで単独首位スタート。1打差の2位に溝口英二(55)、2アンダー3位タイには深堀圭一郎(51)、桑原克典(51)、張本茂(53)が続く展開となった。前年覇者の白潟英純(54)はイーブンパーの12位タイで初日を終えている。また倉本昌弘(65)は体調不良のため欠場。

 比嘉勉が、5アンダー67の好スコアをマークして首位に飛び出した。ホールアウト後、自ら切り出したのは「実は日本シニアオープンの2日目にドライバーのヘッドが割れてしまったんです。いまはドライバーの模索中です」という。

 日本シニアオープン(9月17~20日)では第1ラウンド68で3位発進したが、その影響もあって最終的には28位に終わった。この大会まで2週間ほどしかないため「中古のゴルフ店で買ってきました」という。

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  6年ほど前のモデルで、割れたのは3本目。メーカーから自分に合うドライバーを取り寄せる時間がなく「中古店だと、自分の目で見て選べるので。ヘッドの感触ですね」と、手になじみやすいと思えるドライバーを2本購入した。「1万5000円と2万5000円。今日は2万5000円の方を使った」という。

 インスタートの10番でティーショットをいきなり左に曲げた。170ヤードほどの第2打をユーティリティで転がして行こうと狙ったところが5メートルに乗り、入ってバーディースタート。「最初で最後のバーディーかなと思ったんですけど、そこからショットも良くなってきました」と振り返る。

 1アンダーで折り返し、1番で2メートル、2番で2,5メートルの連続バーディー。6番パー3で「ダフってアプローチも4メートルぐらいにしかよらなかったのが入って」とパーで切り抜け、7番で10メートルぐらいが入った。

 「キャディーさんのおかげです。(ラインが)よく見えないんでキャディーさんの言われた通りに打っているだけです」と笑った。最終9番、2メートルを5つ目のバーディーについては「つけたところも完璧でした」と言い切った。

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 首位に飛び出したが、今後の台風による天気が気になるところ。台風の状況は頭に入れている?「もちろんですよ。みんな気にしているんじゃないですかね。今日明日はできるかなとかですね」。予報は第3ラウンドの土曜日が荒れそうな感じ。それまでに行けるところまで行きたい?「そうですけど、ゴルフは1日寝ると分からなくなるんで。ただ、ゴルフがいい。ショットとかというよりは、ゴルフがいい」。まだドライバーは信頼し切れていないが、自分の「ゴルフ」は信じられそうな予感はある。

(オフィシャルライター・赤坂厚)