中嶋常幸(66)が3年ぶりに公式戦の舞台に戻ってきた。「朝夕の散歩のように出て来たね」と笑い「試合はいいものだよ」と、久しぶりのサミットGCに気分はいい。
前日6日は米山剛のほか、旧知の足立智明、長峰全と9ホールの練習ラウンドを行った。2018年以来の参戦にコースは思い出した?「うん、こんなに距離が長かったかなと思うよ。15番(432ヤード)は長かったね。前は8、9番で(セカンドを)打っていたと思うんだけど、今日はウッドだよ」と、苦笑いした。
2010年の交通事故での右ひざのけがに始まって、ここ10年、さまざまなケガに苦しんできた。「ひざ、腰、肩、ひじ…それだけだっけな。どこもかしこも痛みは甲乙つけがたい」という。昨年はコロナ禍もあって試合出場を控えたが、体調も少しずつ良くなってきて、今季はこれで4試合目。左ひじに磁気治療器をたくさん張り付けられている。今のドライバーの飛距離は「キャリー250ヤード」という。
元気な姿を見せることが中嶋の役割ともいえる。今後も試合数は増やして行けるのだろうか。「イメージとしては、シニア6試合、レギュラー1試合(ダンロップスリクソン福島オープン)かな。レギュラーは(永久シード選手として)1試合なら許してくれるでしょう。試合に出るというのは『生きるモチベーション』だからね」と話した。
有観客となるこの大会、どんなプレーを見せてくれるかと聞くと「完走!」と即答。「周りのためになるようなら、どんな恥でもかきます!」と笑った。